数学が苦手な理由と改善方法

数学が苦手な子どもとは

数学が苦手な子ども、上達しない子どもにはいくつかの共通点があります。例えば、

 

  • 計算でも何でも雑にする(暗算にこだわる)
  • 自分の解き方にこだわる
  • 反復練習を嫌う
  • 先生のことが嫌い
  • 「答え」だけを求める

 

これらの特徴がある子どもたちは、だいたい数学を苦手としています。ひとつひとつを詳しく見ていきましょう。

計算力がない

数学に触れていると、計算力という言葉を耳にします。

 

数学では、計算力は絶対に必要な力です。この計算力とは

 

@速く、

 

A正確に、そして

 

B見直しができるように計算する力です。

 

それを、多くの子どもたちは

 

「計算を速くする力」

 

とだけ勘違いしています。小学校の頃から、計算が速いとかっこいいともてはやされ、または計算を速くすることにばかり力を入れられ育ってきた子どもたちが多いのです。

 

ですので、途中の式を書かない、紙の隙間に適当に計算する、消しゴムを使わないなどの雑な計算をするのです。しかし、それでは計算力は絶対に身に付きません。

 

本当に計算力がある人は、式を書き、100%暗算可能なもの以外は筆算し、間違えた数字は丁寧に消します。そして、

 

それでも速いのです。いえ、

 

その方が速いと知っているのです。

 

1問〜5問だけの問題ならば雑な子どもの方が速く、正しい答えも出るかも知れません。しかし、定期テストや入試など問題数の多い場合では間違いなく後者の方が速く、正しい答えが出ます。

 

なぜなら、後者は見直しの時間が圧倒的に短く、また、1回目で間違えている可能性も低いからです。

 

それなのに、前者は小学校の頃の小テストなどで、雑に速く計算して「クラスで1番だった(1番速く合格した)」などの記憶があるため、そのやり方を変えることができないのです。

 

自分の解き方にこだわる

数学には効率的な解き方というのがあります。

 

工夫して計算したり、置き換えて考えたり(少し専門的な話ですが)、それを教えるのが教師(講師)の役目です。しかし、苦手な子どもに限ってそれを受け入れようとしません。

 

自分のやり方がある!

 

と言って訂正しないのです。または、答えが出ればそれでいいと勘違いしています。

 

確かに数学はセンスが光る学問です。一見、何回な問題を魔法の様にサッと解くと格好良いです。それは否定しません。

 

しかし、それは基礎・基本が徹底している人が初めておこなえる解法です。

 

プロ野球選手のイチローが昔、フライを「背面キャッチ」していたり、歌舞伎役者が「アドリブ」を入れたりするのは、基本が徹底的にたたき込まれているので、自分の個性を出せるわけです。

 

中学の数学はまだ、基礎・基本です。高校や大学または社会に出てから学ぶことの基本であるのに、そこで「自分流のやり方」を出そうとして、それにこだわる子どもがいます。それでは、中学校の数学の力は身に付きません。

 

反復練習を嫌う

ちょっと問題を解いただけで、同じ様な問題を嫌う子どもは数学が上達しません。

 

よく塾などのCMで「わかる」ではなく「できる」までといわれますが、それは本当に大切なことです。

 

1回解いただけで、または先生が前で解いたものを見て出来たつもりになる。だから、先生と面談をしたときに

 

授業ではちゃんと理解しているんですけどね…

 

と言われます。その場では理解しても誰でも絶対忘れるんです。だから反復練習をしなくてはならないんです。

 

先ほどのイチローや歌舞伎役者は誰よりも基礎・基本を反復練習しています。

 

先生の好き嫌いが激しい

先生との相性…これは、難しい問題でもあります。数学の基礎を学ぶ中学生は精神的にも不安定な時期です。どうしても先生との性格が合わないと、授業を聞く気にもなれません。

 

塾に来る子どもたちの中にも学校の先生は嫌いだから授業を聞いていないという子どもがいます。そして、塾の数学は分かるとか、楽しいとか言ってくれます。

 

しかし、やはりこういう子どもたちは数学が伸びません。それは結局、この子たちは、数学の中でも方程式は好きだけど図形は嫌いなどと言った好き嫌いの話に終始するからです。

 

答えだけを求めて満足する

数学を苦手にしてしまう子どもは、わからないところを友達(自身もよく理解していない)に聞いたり、うやむやにしたままにすることで余計に苦手を増やしていってしまうことが多いです。

 

例えば、数学でわからない問題が出てきたときに、

@答えだけを赤ペンで写して終わる
A友達と相談して答えを出す
Bその問題の解き方だけを学ぶ

ような姿勢では数学は上達しません。

 

@は、一番多いパターンで、ワーク類を提出期限までに仕上げるためだけに子どもたちが良くする手です。はっきり言ってまったく勉強とは次元が違います。

 

Aも多いパターンで友達に聞いてお互いにあーだこうだいううちに「みんなわかってない」という安心感を得るだけのものです。また、はっきり言って子ども同士の相談では数学の問題の正しい解き方は出てきません。強引な解き方や「わかったつもり」に収まるのがほとんどです。

 

Bは、数学を苦手とする子どもたちの多くが気づいていないことなのですが、「その問題の」解き方だけを(無意識に)学ぼうとする傾向があります。

 

ですので、次に似たような問題や少し変えた問題が出たときに手が出ないのです。

 

うちの子は基本はできるんだけど応用が苦手で…

 

という子どものほとんどはこのパターンです。中途半端に解き方だけを覚えてしまっているので、応用が効かないのです。

 

逆に、長年の経験から偏差値の高い高校に受かっていった子どもたちは私に質問をするときに

 

「解説のココがわかりません」
「この参考書の公式はなぜこうなるのですか」

 

といった質問をぶつけてくることが多いです。こういう質問は単に「答え」を聞いているのではなく、「なぜそうなるのか」を聞いているので、問題を本質から理解しようとしているのです。
ここで、勉強に大きな開きがでてくるのです。

 

数学の試験というのは初めて見る問題がほとんどです。

 

10年以上全国の入試問題を解いている私でも、毎年、入試問題を解くときには初めての問題に多く出会います。

 

ですが、私が(当たり前ですが)それを瞬時に解けるのは、問題の本質や出題者の意図が読めるからです。私だけでなく多くの数学の講師はそうです。頭が良いのでは決してありません。

 

数学で点数を取るためには目の前にある問題の「答え」なんかよりも、その先にある「問題の本質」を理解する必要があるのです。

 

その他にも理由はさまざま

もちろん、上記以外にも数学が苦手な理由は見つかります。例えば、

 

  • 小さい頃から図形だけが苦手(脳の働きによる問題)
  • 国語力がないから文章の意味がわからない(他教科との連携)
  • 不登校だったため、特定の分野だけ学んでない(習得順序の問題)

 

などです。ですが、そういった方でも必ず苦手は克服できます。ただし、

 

ただ数学の勉強時間を増やすとか、新しく塾に行くというだけではだめです。

 

数学の克服というのは非常に難しい問題です。簡単に上達するのなら誰も苦労はしません。これから説明する心構え教育機関の特徴勉強法をしっかり心得た上で、本気で取り組んで下さい。

 

必ず数学の苦手は克服できます。

 

次は、数学が苦手な子どものために親がすべきこと、親の役割について説明いたします。
数学を克服するために親のすべきこと

 





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